【公平に母方の祖父の事も】

医師だった。　朝鮮からの引き上げで苦労したらしい。
　豪放磊落の遊び人だったらしい。伝説は、多々ある。
　初孫　男児で可愛がってくれた
　四歳か五歳の時、飲み屋さんに連れられてカウンターで
　遊んでいたのをなんとなく覚えている。
　晩年　医学誌も勉強している　手先の訓練もしている
　（昔のパチンコで）　聴診器が、使えるまで頑張ると
　80歳過ぎまで頑張っていた。
　父方の祖父と対照的なひとだった。
　なんとなく明治人の気骨は、共通している。

【　祖父の事もうひとつ　】

　見事な達筆だった。
　老いてから筆で字を書きそれを銀紙に
　貼り付けハサミで切り抜き紙に貼りつける。
　このような細かい作業漬けで、腰が、90度
　曲がってしまった。
　謹厳実直で意志強固なひとだったが
　煙草は、やめられなかった　やめなかったのかも。

　この色紙は、私が大学を卒業した時のもの。

【　この季節になると…　】

思い出す🤔　父方の祖父が
《花のみを　待つらん人に
雪間を分けて春を見せばや》
と短冊に、書いて話してくれたのを思い出す。
世のなか梅だ桜だと浮かれているが
人知れず山里でひっそり顔を出している
福寿草のようなひそやかな幸せもあるのだよ。
『　ていかの歌たい　』
藤原定家の歌らしい。
黄綬褒章を拝受した謹厳実直な祖父だった。

【　またまたヒロシです　】

日帰りの施設もあるらしかばってん
こん病院は、否応なしに一泊入院ですたい
まぁよかですばってん。
術後　四人部屋に連れていかれて
『個室は空いているの？』
「空いています」
『一番安い部屋は？』
「4800円です」　ピンキリですたい。
『そっちにするわ』　　
というわけで個室にしたとですよ。　
自分のイビキも自信なかし　ヒトのイビキもいやだし
煩わしかけん　プチ贅沢したとですよ。　
ところがですたい　朝　精算時　4800円×２て
なっとるとですよ。
訊いたら「二日にわたってますよね。」
17時に入室し翌11時に退室で…。
普通“一泊”ですよね…　　確かにサインした同意書には、
“一日”て書いてあったですばってん…　　
常識なんだろかいな～？