【 工場では 】

浦島太郎の如し。
約6年で、知らない顔の方が多くなっている。
「元気そうですね」
「痩せましたね」
「いくつになりました?」
組織の系統を訊いてもちんぷんかんぷん。
「あのひと病気で休んでますよ」
あげくのはては 「あの人死んじゃいましたよ」
「あの人偉くなっちゃって…」
新人教育を担当した高卒で入社した子がいた 幾つになった?
「62歳です」 いや~参った。年取るはずだ。